ロボカップシミュレーション チームのつくり方
-プログラム演習(中級)の課題として-
中部大学 高橋友一
ロボカップは,AIとロボティックス関連の研究課題のランドマークとして提案された.
1997年からRobot Soccer World Cupとして,毎年,世界大会および関連の会議が開催されている.
ロボカップは,教育の教材としても広範囲にわたる内容が含まれいる.
特に,シミュレーションリーグは,1998年パリで開催された2回大会に参加したドイツやスウーデンのチームのプログラムは,実習で良い成績だったプログラムがベースになるなど,プログラム実習の教材として早い時期から使用された.
日本でも,
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1998年11月に中部大学で開催された秋Campに参加した学生有志がサッカーサーバのマニュアルを日本語化した.
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1999年5月のロボカップ ジャパンオープンで,秋Campと3月の春Campで実力をつけた11monkeysとYowAIが常連チームを破り,優勝を争った.
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東京理科大学で奥乃先生が1999年前期学部3年生のプログラム実習として,SoccerServerのホームページにあるサンプルプログラムを使用された.
など,ロボカップ人工は増加した.
一方,1999年8月のRoboCup 3回大会で11monkeysが4位になったが,外国勢の攻勢が目立った.
本チュートリアルは,
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学部のプログラム実習で,ネットワークプログラミングとオブジェクト指向の活きた教材としてロボカップを使用する.
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ロボカップ日本チームの底上げのために,シミュレーションリーグ参加者を増やす.
という目的のために作成した.当面は,現時点での内容は以下を以下にしめす
Lesson 構成
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サッカーサーバについて |
プログラムについて |
Lesson 1 |
サッカーサーバに接続する |
init コマンド |
socket |
Lesson 2 |
サッカーフィールドについて |
moveコマンド |
method |
Lesson 3 |
視覚情報について |
see情報について |
inheritance, StringTokenizer |
Lesson 4 |
聴覚情報について |
hear情報について |
Vector |
Lesson5 |
自分の位置を知る(静止時) |
flag |
interface |
Lesson6 |
自分の位置を知る(動いている時) |
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プログラム実習の教材に使用するため,サッカーサーバのホームページに数多くリンクされているプログラムのうちで,
krislet (for Java language)のソースコードをもとに書きなおしました.